安心な塩の選び方

「塩」とひとくちに言っても、多種多様な商品が出回っている昨今。
おいしさはもちろんですが、毎日口にするものだからこそ、
安心・安全な塩を選びたいですね。
安心な塩選びのポイントをご紹介します。
知っておこう! 塩についての誤解・マチガイ・勘違い

 とても身近な存在なだけに、“知ってるつもり” で意外に誤解が多いのが塩に関する知識。科学的な根拠のないものや、 間違った宣伝がそのまま広まってしまったものも少なくありません。まずは、正しい情報を知ることが大切です。

茶色や灰色の塩は、自然に近くて安心?
 色付きの塩には、ナチュラルなイメージがあります。でも、ミネラルはすべて無色透明(光りの乱反射で純白にも見える)。つまり、塩自体の色とはまったく関係がないことに気をつける必要があります。茶色や灰色はすべて有機物や鉄分、つまり塩田の泥や釜の錆などに由来するものです。
茶色や灰色の塩は、自然に近くて安心?
天日塩は、精製塩や岩塩よりミネラルバランスがいい?
 天日塩とは、天日乾燥させて造った塩のことで、「原料」ではなく「製法」の名前です。天日乾燥によってミネラル成分が増えたり、バランスが良くなったりすることはありません。ミネラルの量や種類はどんな原料を使うかで決まり、また、精製過程で取り除くことも、逆に添加することもできます。
天日塩は、精製塩や岩塩よりミネラルバランスがいい?
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粒が大きい、かたまり状の塩は岩塩?
 塩の見た目のイメージは、製法とは単純に一致しません。たとえば、原材料として岩塩と書いてあっても、一度水に溶かしてから再結晶化させたものも多く、海水から造った塩と見た目では区別できません。逆に海水から造った塩にも、岩塩と見間違うほど粒が大きなものがあります。
粒が大きい、かたまり状の塩は岩塩?
ミネラルの多い塩は身体にいい?
 最近では、輸入塩などににがりを添加した塩が、「ミネラルたっぷり」といったふれこみで販売されています。このような、にがりを添加して付加価値を高めた塩は、日本に特有の商品です。にがり入りの塩は日本ではなんとなくヘルシーなイメージがありますが、ミネラルを補給する手段としては、分量的にあてにできないので注意が必要です。
岩塩はミネラルのかたまり?
 岩塩にはミネラルが多そうなイメージがありますが、これもありがちな誤解の一つ。時間をかけて結晶化する特性上、岩塩は純粋な塩化ナトリウムに近いのです。まろやかな口当たりはミネラル分によるものではなく、結晶状態の違いによるもので、粒が大きくなかなか溶けにくいことが独特の味につながっています。
岩塩はミネラルのかたまり?
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「岩塩」「天日塩」なら伝統の製法?
 原料に「岩塩」や「天日塩」と書いてあっても、昔ながらの製法とは限りません。もし粒がサイコロ状ならば、それは原料をいったん溶かして塩水にし、煮詰めて造った塩である証拠です。岩塩や天日塩の本来の製法ならば、けっしてサイコロ状の結晶にはなりません。
「 岩塩」「天日塩」なら伝統の製法?
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 写真提供:たばこと塩の博物館
1,000種類以上から選べる。だからこそ「安心な塩」を
 2002 年に塩の販売が自由化され、私たちは様々な種類の塩を楽しむことができるようになりました。現在、1,000 種類以上もの塩が販売されているといわれています。あらかじめ、安心な塩のチェックポイントがわかれば、その中から自分に合った塩選びができます。
塩選びのチェックポイント
「公正マーク」が付いた塩を選ぼう公正マーク:しお
2010 年4 月から食用塩の新たな表示がスタートしました。それまでは食用塩の表示に関するルールがなく、消費者に誤解を招くような表示の商品も少なくありませんでした。そこで食用塩の製造・販売に関係する事業者で「食用塩公正取引協議会」を設立し、新たな表示のルールをつくりました。このルールに沿って表示をしている商品には、公正マークがついています。
煎ごう塩を選ぶ
天日塩や岩塩には、不純物が混入している可能性があります。日本人が昔から食べてきた煎ごう塩、いわゆる「火を通して」造った塩を選びましょう。
できれば日本の塩
輸入塩に関しては、安全基準も表示基準が存在しません。なるべくなら消費者や保健所の目が届きやすい日本の塩を選びましょう。
白い塩を選ぶ
純粋な塩の結晶は白く見えます。色つきの塩は塩成分以外の何かが混じっているということです。白い塩を目で見て確認しましょう。