日本海水

HOME > 商品のご紹介 > 塩のことをもっと知ろう > 日本の塩づくり 2/2

商品のご紹介
塩商品
環境商品
塩が決めて! かんたんレシピ
塩のことをもっと知ろう 塩についての基礎知識や歴史、健康との関係性などをご紹介。

日本の塩づくり(2/2)

現在の主な製塩法

イオン交換膜透析糟

昭和47(1972)年以降、日本の製塩法は、イオン交換膜と電気エネルギーを利用してかん水を採り、真空蒸発缶で煮詰める方法に変わりました。海水が原料であること、採かん・煎ごうの2工程のあることでは従来の方法と変わりませんが、これまでのような広大な塩田が不要で、天候にも左右されず、効率良く、優れた品質の塩をつくることができます。この方法によって、地面の占有面積はこれまでの1万分の1、生産量は従来の7倍以上に。安全性の高い塩を、安価に安定供給できるようになり、また、拡大してきていた工業用原料としての塩のニーズも満たすことができるようになりました。

図:イオン交換膜透析糟

個性ある塩をつくる「平釜」

塩を煮詰める、煎ごうのプロセス。真空式蒸発缶を使うと、塩の結晶は液の中で成長してサイコロ形になりますが、特殊な「平釜」で液の表面で成長させると、「トレミー」という逆ピラミッド形や、薄片状の「フレーク」という形になります。これらの形が、溶けやすい、付着しやすい、粉と混ざりやすいなどの性質につながります。煮詰め方によって、塩の個性が変わり、用途も広がるのです。

図:個性ある塩をつくる「平釜」

イオン交換膜による世界一安全な、日本の塩

イオン交換膜透析糟

現在、日本でつくられている塩の90%以上は、イオン交換膜製塩法によるものです。これは世界でもその安全性を評価されている製塩法で、日本海水もこの方法で塩づくりを行なっています。

汲み上げられた海水は、まず、ろ過によってにごりが水道水の10分の1というレベルにまで浄められ(小名浜工場にて採取・測定した値)、その後、イオン交換膜透析槽で濃縮されます。これは、塩の主成分となるナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及び塩化物イオン等が溶けた状態だと、プラスとマイナスの電気を帯びていることに着目した方法で、電気のちからで塩の主成分を集めるものです。

図:イオン交換膜透析糟

イオン交換膜

イオン交換膜は、100万分の1mmという精度で有害物質(水銀やPCB)をシャットアウトするため、世界的に深刻化しつつある海洋の汚染に対しても対処することができます。またイオン交換膜は、乳児用粉ミルクや減塩しょうゆ、果物ジュース、注射液など、食品や医薬品をつくる際にも使われる安全なものです。

真空蒸発缶施設(小名浜工場)

その後、かん水は真空蒸発缶で加熱濃縮され、塩の結晶になります。この全行程は外部から遮断されており、空中からの汚れ等も入らないようになっています。日本海水の製塩工場は、厳密な安全検査が行なわれています。